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うっかり失効顛末記 技能試験編その参

10月6日。受からなければ教習所からとなる最後の試験日。
心のどこかに「もし落ちたらもう一生免許は持たないかもしれない…
代わりにSuikaを持とうかな…」という気持ちもあった。
いつもと同じ電車に乗り、バスに乗ってセンターに到着。
今日はC教官。定年退職後の嘱託という感じの教官。
説明は優しかった。この日は4コースで縦列駐車。順番はまたも2番目。
最初の人はOさんという30代の中国人男性。
後部座席に乗り、運転を観察していると
左右の黙視はもちろん左折時の路肩には
縁石ギリギリまでビシビシ入ってた。
コース内での方向転換も一発で決め、合格。
Oさん曰く、僕と同じでこの日が仮免許の期限最終日。
「フツウノドウロデ、モクシヤアンナニロカタニハイルヒト、イナイネ~」
というので、「そうだよね!」と返事したが、
おまけに技能試験10回目だという。すごい執念…。

続いて僕の番…いつものように乗車前の点検をし、
シートベルトをし、シートやバックミラーの確認をして、
エンジンをかけ、いざ発進。
スタート地点まで過去3回で言われた注意、
「左右の黙視と左折時に路肩に入ること」を忠実に実行し、
順路を申告し、スタート地点を発進すると
左側の街路樹の枝に標識が隠れているから
注意するように言われたが、駐車禁止等で
特に走行中に守らなければならない標識ではなかったので
そのまま38Kmぐらいで走行していたら、
突然C教官が強い口調で
「メーターがついてるだろ!どこを見てるんだ!」と言った。
「メーターは見てますけど…」と言ったら
街路樹の中に30Km制限の標識があったらしく
「ボケーッと見てるからダメなんだよ!」とキレてた。
続けて何を言うかと思ったら
「運転というのは円滑にするものなんだ。
何をキョロキョロしてるんだ!」だと!
左右の黙視をしていないって落とされたから
首をオーバーに振って黙視してんのに!
歩いてるときにも黙視するクセがついてしまったのに!
「ふざけんな、このヤロ~!」と心の中で巻き舌で叫んでた。
そうこうしているうちに免許センターに到着。
縦列駐車に行くように指示され、
コースの外周をまわり、縦列駐車の場所につき、
車を縁石に平行に停め、まわりを黙視し、
ギアをバックに入れ、少しずつアクセルを踏む。
少しずつバックしたが、縁石との間隔が近すぎたのか、
フロントがポールにあたってしまうのが確実。
痛恨の切り返し(T_T)
「要領が悪いな~!」とC教官。
1回目の方向転換の悪夢が頭をよぎったが、
くさらずに続け、何とか1回の切り返しで入った!
30Km制限を見落として速度オーバーしていたし、
縦列では1回で入らず切り返し。覚悟を決めてゲートに戻る。
「はい、降りてこっちに来なさい!」耳を疑った…
車を降りて、恐る恐る助手席側に移動すると
窓越しに念願の仮免許を手渡された。

喜ぶ間もなく、「またアンタ後ろに乗って!」渋々後部座席に乗り、
次の人が乗車前の安全確認をしようと待っていると
「さっさと乗りなさい!何グズグズしているんだ!」と怒鳴っている。
次の人もあっけにとられ、慌てて運転席に乗り込む。
乗車してからの確認もそこそこに発車。
その人は30代の男性だったが、
直接黙視や左折時の路肩走行など
中国人Oさんや僕よりできていなかったが、なんと合格…

もっと嬉しいかと思ってたのに、
なんとも後味の悪い技能試験の合格。
どうしても腑に落ちないが、結局この日の合格はこの3人。
試験終了後、次の手続のため、C教官に導かれて
本館の中央の広いロビーの椅子に座って待つように言われ、
C教官は事務室の中に消え、しばらく待つと
次の段階に必要な書類を持って現れ、
その書類を渡され、説明を受ける。
技能が受かったら免許を交付されるわけではないのだ。
技能が受かったら、最寄りの教習所に行って、
高速教習を2時間、危険予知の教習を2時間、
応急処置の教習を3時間の計7時間の「取得時教習」を
受けなければならない。
技能試験が受からなければ受けることのできない
取得時講習の修了証を中国人のOさんはなぜかすでに持っていて、
この日のうちに免許交付の手続ができるという。
高速教習2時間のうち1時間は実際に高速道路を走るので、
引き続き仮免許が必要なのだが、僕は9日で切れてしまう。
この日が試験を受けられる最後の日なので、
帰りに仮免許延長の手続きができるものと思っていたら、
C教官の口から
「仮免許の延長は期限が過ぎてからじゃないとできないから」だって…
ということは休み明けに「仮免許延長」の手続だけをしに
また朝8時半に免許センターに来なければならない。
おまけに印紙4,500円を貼らなければならない。
仮免許を延長するのに4,500円って、
この料金は何にかかってるのかまったくの意味不明…

またまた免許センターのプチぼったくりと
理不尽さに納得がいかなかったが、
10回も技能試験を受けたOさんよりいいかと
妙な論理で自分を納得させ、
休み明け10日に「仮免許延長」の手続に行った。
これで来年4月9日まで半年期限が延びた。
次は取得時講習。免許交付までもうちょっと…
by par72_hdcp36 | 2006-11-06 22:08 | Car | Comments(0)
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